睡眠薬の選び方

新しい睡眠薬であるロゼレムの性格

日本で用いられてきた睡眠薬として主要なものはベンゾジアゼピン系と呼ばれるものであり、中枢神経系に抑制的にはたらきかける性質を持っているものでした。現在でも多く利用されている睡眠薬であり、服用することによって比較的速やかに睡眠を誘導することができることから不眠症の人たちにとって眠れないストレスを軽減するためには不可欠なものとして利用されています。しかし、その服用時の睡眠の性格として自然の睡眠とはレム睡眠やノンレム睡眠のバランスが異なるなど自然とは異なるようになってしまうという面があります。あくまで中枢神経系に抑制的にはたらきかけることで機能を低下させ、意識を低下させるということによる睡眠であり、それによる副作用も報告されています。寝起きの悪さや起床時のふらつき、薬を飲んだ後の記憶の喪失といったものがその代表的なものです。
これに対して自然な眠りを誘発することができる性格を持つと期待される睡眠薬が開発されました。それがロゼレムという商品名で販売されている睡眠薬です。ロゼレムは生物の持つ概日リズムを司る生物時計に働きかけることによって覚醒と睡眠のリズムを作り出すことができるという睡眠薬です。身体の中ではメラトニンが生物時計の調節に関わっていますが、それと同様の作用をロゼレムが有していることから、うまく服用を続けることによって生物時計を調節し、自然な睡眠を取れるようになることができるとされています。その性格上、即効性があるわけではないというのがベンゾジアゼピン系の睡眠薬とは異なりますが、最終的にはより良い効果を期待できるという点や、ベンゾジアゼピン系睡眠薬に見られる副作用がないことから利用が広まることが期待されています。