睡眠薬の選び方

睡眠薬一剤とうつ病薬等の多剤治療のナルコレプシー

精神的な障害を受けてしまって精神科に通うようになってしまう人はストレスの多い現代においては珍しいことではなくなってきました。日本に限らず世界的に見ても精神的な疾患を患ってしまう人は多く、その複雑な症状ゆえに治療も難しいという状況になっているものが多々あります。次々に新しい症状が生まれてくることに加え、中枢神経系は様々なものが複雑に絡み合っていることからその治療薬の開発も容易なことではありません。そのため、近年の医薬品産業においては中枢神経系に作用して精神疾患を治療あるいは緩和できる医薬品を送出することが大きな課題となっています。
世界的に見ても日本に多い障害が睡眠に関わるものであり、不眠症と呼ばれる眠れなくなる疾患や、眠り病と呼ばれるナルコレプシーが対極的でありながら共によく見られているものです。不眠症には睡眠薬が処方される一方で、ナルコレプシーの場合にはその逆の作用を示す薬が用いられます。不眠症の場合には睡眠薬を処方するのみで症状を緩和することができ、睡眠薬の開発によってより質の高い睡眠を実現することが目指されています。一方で、ナルコレプシーでは睡眠薬と逆の作用を示す中枢神経を刺激する薬が昼間の眠気を抑えるために使われますが、情動脱力発作と呼ばれる症状を軽減するためにうつ病薬も用いられます。うつ病薬は昼間にでてきてしまう眠気の対策としては役立たないため、中枢神経を刺激する薬とうつ病薬を併用する多剤治療が必要になっています。こういった形で一つの薬では全ての症状に対応しきれないことが精神疾患には多く、一剤で治療が行えるようにすることを目指した医薬品開発も行われるようになってきています。